あの、憧れの彼にすっぴんで急接近する という醜態を晒した夜。 私は閉店後の片づけを終え、自宅へと 帰って行く店長夫婦を見送ると、 早々とお風呂に入り、布団をひいた。 少しでも多く睡眠を取って、 元気に、そして少しはマシな顔で 仕事をするため。 でも、1人きりになった部屋で。 自然と思い浮かんだのは、 初めて間近で見た ステキな彼の顔ではなかった。