ふと、奥のテーブルを見ると大学時代の恩師が新郎と仲良く談笑していた


「俺、まだ挨拶してくるから華は少し休んでな

ここの料理は星を取った一流のシェフの料理だから美味しいと思うよ」


少し疲れた表情の華に声を掛けるとビュッフェを眺めながら


「うん」


と笑顔で俺から離れ遠くなる華の背中を見つめていると


「賢治が華ちゃんを手放したくない気持ち分かるかも」


雄太が俺を見ながら笑っていた

雄太を無視し、俺は新郎のもとへ歩いた