「説明してくれ」


「はい」


海斗は月菜をチラッと見た


「…月ねぇは刺されたショックで熱が出たんです」


刺されたショック?


「大丈夫だったのか?」


「…つらそうでしたが…一応…大丈夫だったみたいです」


つらそう…


俺をかばったせいで……


……あれ?


「何で月菜は覚えてないんだ?」


忘れてたとしても、俺が話してるときに思い出したりしそうだけど……


そんな感じはなかった