「黒板に紙が貼ってあったけど。」

その声を合図に私、翔輔、直緒は

同時に黒板を見た。

「どこでも勝手に好きな所に座れ。 

但し、8時20分までには着席しておくこと。」

と、書いてあった。

「早速訳わかんねぇ(笑) 入学式の日の

 席が自由って・・・ なんかさすがだな(笑)」

「そ、そうだね(笑)」

私達が今日から通う学校は、この辺じゃ

有名な学校だ。

1に生徒、2に生徒、3、4がなくて

5に生徒的な感じで生徒の個性を第一に

考えてくれる学校なのだ。

でも、だからといって普通最初の席は

なんてゆーか、出席番号順的なやつじゃん?

私達はちょっと呆れならが

     私       翔輔

    直緒      蒼汰君

の順に窓側に座った。