【もしも紗奈さんと晶さんが結婚したら】




「笹原晶、朝ご飯出来たよー」




朝が苦手な私は奴を呼び起こした。
のそのそと布団から這い上がる笹原晶。




「あー…眠い…」




昨日は赤髪君達と飲み会だったらしく、夜遅くまで帰宅して来なかったから相当飲んでいると見た。


食卓につき、もしゃもしゃとご飯を食べ始める笹原晶。




「……うまい。目、覚めた」



「それはようござんした。私仕事行かないとならないからもう行くね。笹原晶も仕事遅れないようにね」




私は保育士。
奴は会社員。




「……紗奈。待て」




こちらは急いでいるのだ。構ってられるか。
どうせ大した用事じゃないだろう。