「絶対言えませんし、言いません」 「何で?」 シャイガールだからです。 「………言いたくないからです」 「照れてるのか?」 当たり前だ。 「…分かったならそろそろ教室戻りましょうか」 これ以上の空気は耐えられない。 「嫌。 絶対言うまで帰らない」 そう言って奴はあろうことか私の腰に手を回してきた。 何しよるんじゃい。 ますます耐えられん。 切実に帰りたい。