「……だから私は笹原晶さんダイスキーですよ」
言えた。言えたけど…
ダイがスキーしたとか思えば私だって言えるのだよ。
内心はコレだもんな。
………こんな調子なら、言えるのに。
「俺、思うんだが…」
やっぱりそうか。
この調子じゃダメか。
よし、なら次はダーイがスキーしてみようかな。
「目、見て言ってくれないか?」
――爆弾発言きやがった。
「ダメか?」
「うん、無理ダメ」
とりあえず速攻否定する。
「…無理なのがダメってことは良いってことか?」
「だまらっしゃい」
二重否定だけども、強い肯定を表したかったわけじゃありません。