「……あなたに問いたい。
あなたの言う美味しいもんって何ですか?」



「そうだな…レストランで海鮮パスタとかどうだ?」



「よし、お供しようじゃないか」




あの女、正気か?
どうせろくなことないのに?


あんなアロハシャツ着た口ピアスの奴に付いて行くのか?


……アイツ、あんまり経験なさそうな顔してるのに…




すると突然タイミング良く女の携帯がなったらしい。




「もしもし?」




女は男に断りもなく、携帯に出たていた。
どうやら無頓着な奴みたいだ。




「あ、守?
私今から海鮮パスタの旅に出かけるから補習は有給休暇で。…え?お母さんが?
つかナンパだから撒いてさっさと帰って来いって?………うん…まぁそれなら…」




そして電話を切った後女は言った。