「――こんなの、初めてなんだ」



「は?」



「…お前を知ったあの日から学校へ行こうと思うようになった」




コイツは突然何を言い出すんだろう?




「近寄って来る女なんて一睨みで片付くし、
学校なんて母親がうるさいのとダルいという理由だけで来てた。
楽しいもんなんて一つもなかった」




笹原晶にしては珍しい長文発言。
昨日から一体どうしたというのか。




「外でたまたま知り合ったアイツ等と遊ぶ方が楽しかった」




きっと赤髪君達のことだろう。




「そんなある日、俺はお前がナンパされるところを見た」




は?