力尽き、見知らぬ木陰に座り込む。




「…ハァハァ……あの馬鹿は…」



「鈴木さん!」




うげっ…




「先生に劇の話、もう通してあるんだ。
今更そんな事言わずに頼むよ!」




……わざわざソレを言うためにここへ…ご足労でしたね。


黙った私をどう思ったのか、委員長が続ける。




「……実はこんな事で気を引くのも卑怯だけど、引きこもりの弟を文化祭に呼んでるんだ」




ん?




「何てことないんだけどさ…まぁ、色々気に病んじゃってるから、景気づけに…みたいな」




似たような境遇の人居るもんだな…うんうん。