「知るか!笹原晶のバカ!!」




公開処刑にも程がある。
マジ有り得ん。




私は教室から脱兎の如く駆け出した。




「やぁ、鈴木さんじゃないか。
文化祭は是非とも頼むよ。笹原君も出ると…「知るか!あんな奴!お断りだ!」




職員室に用があったであろう委員長が私に声をかけてきた。


走っていて全文は聞き取れていないし、聞いてないが、とりあえず笹原という単語が耳に入ったので否定しておく。というより今は奴の名はタブーだ。




「それは困るよ!鈴木さん!」




後ろで声がしたが、気にする余裕は私にない。