「アンタと私は金輪際関わらないって言ったでしょ!!」




空気がピシリと冷たくなった気がした。


そう、コレで良い。
コレで良いんだ。




「…確かに。鈴木の言う通りだ」



「ならさっさと…」



「が、俺は鈴木のそんな顔見たくねーんだよ」




何なんだ…
本当、何なんだコイツは…


冷たくしたり優しくしたり…意味が分からない。


それならいっそ…




「放っておいて。
迷惑だから。笹原晶なんかに慰めてもらう気なんてないから」




嫌ってくれた方がよっぽど楽だ。



私はもう―――…




「そんな顔でこれ以上喋るな。
黙って大人しく泣いてろよ」




その言葉を聞いた時にはスッポリと奴の腕の中に包まれていた。