翌朝。


私は思わぬ人物から電話を受けた。
実に2年以上振りの電話である。




『………もしもし』




「友恵が倒れた。○○病院にすぐ来い」




それだけ言うと通話は途切れた。




「……どうしたの?
顔色悪いけど…何かあった?」




「…守、私病院にすぐ行かなくちゃ……」




それだけ言うと守はハッとした顔になった。




「待ってて!
今すぐお父さんに頼んで車出してもらうから!」




私はどうしていいのか分からず、守に引っ張ってもらうまで一歩も動けず立ち尽くしていた。