委員長はそんな私をポカンと見つめる。


…視線が痛い。そんな目で見ないでおくれ。
最低なのは自分でも分かってるから。




「……鈴木さんが、デレた」


「なわけないだろ」




速攻否定させていただいた。




「いやー知らなかったよ。
まさか鈴木さんがツンデレなんて」




違うわ。

“あ、アンタのことなんか好きじゃないんだからね!”なんて言ったことない。はい、残念賞。




「私は常に正直な人間ですよ。デレもツンもございません」



「ツンデレの黄金比ではないけど…鈴木さんのツンデレ比率もなかなか良いなぁ…
推定9.7:0.3と見た。ツン優勢なり」




それもうツンしかないじゃん。