学校へ着くと今日も笹原晶は居なかった。
…アイツ、一週間丸々休む気か?
まぁ、私には関係ないけど。



それよりも、だ。




「い、委員長…」




私にはやるべき任務がある。




「あれ?
鈴木さんから話しかけてくるとは珍しいね。
明日は世界が崩壊するかもね」




私が話しかけるだけでどこの大予言してるんだ。
そんなんで一々崩壊してたら地球いくらあっても足りないだろうが。


というより私が話しかけるのがどんだけ珍しいんだよ。




「なんせ、二年クラス一緒で初めて話しかけられたからね」




皆、そんなものだろう。
世界が崩壊する珍しさではない。決して。




「で、何の用だい?」




……ついにきたか。この時が。


落ち着け。大丈夫。
今朝は守にきちんと言えたんだ。



ごめんなさい



たった6文字。
たった一言。



“アナタに伝える言葉を愛そう”




――大丈夫。


私は大きく息を吸った。