男はその細長い体を固まらせた

磊はわかっていた
断ることはないだろうと

だから発言の順番を男にあたえた





…『わかった』




磊は狂うほどに笑いそうだった
嬉しくて嬉しくて
血が出るほどほほを噛みしめ
磊は人生で一番偽った自分をつくり
平然と

「明日昼ここで会おう」