「きゃぁーっ!!」

黄色い声ではなく悲惨な声を上げる悲鳴が後ろから聞こえる。

「ご、ごめん」

「……や……え、と…平気だから」

お互い顔が真っ赤なのが分かる。
じわじわと恥ずかしさがこみ上げてきて遠慮がちに服を引っ張った。

「……早く行こ」

「…お、う」

悲鳴はまだ聞こえるけど気にしていられない。
早くこの場から離れたかった。