秋人が学校から帰って制服のまま家のリビングでテレビを見ているとインターホンがなった。母が出て行ったようだ。扉が開く音がした。
「どちら様ですか~?」
「クロネコ運送です。」
母は玄関の扉を開けた。その後母の悲鳴が聞こえた。秋人は玄関へむかった。血だらけの母が倒れているのが廊下の角から見えた。
「母さん!」
秋人は血だらけの母に近づこうとした。
「秋人!早くっ…逃げてっ……!」
「うるさい!だまれ!」
銃声が鳴り響いて秋人の母に命中した。
「クハハハハハ!そこにいるのは息子の秋人だな。お前も殺してやる!」
そう言って謎の男は廊下へ出て銃を構えた。
「逃げやがったかぁ!どこだぁ!クソガキィ!!」
謎の男が廊下を進むと裏口が開いていた。
「クソッ!ここから逃げたかぁ。」
謎の男は携帯を取り出してどこかに電話をかけた。
「出雲さん。息子を取り逃がしました。どうします?」
そして出雲から何かを聞くと、
「そうですか!許可がおりましたか!では、こちらは堂々と殺らせていただきます。では。」
携帯をしまった後、男は玄関の前の自分の車の運転席に乗った。そして無線から声が聞こえてきた。
「たった今情報が入った!殺人事件指名手配!浅羽秋人!16歳少年!母親を銃で射殺し現在、B―4地区を逃亡中!直ちに急行せよ!ちなみに身柄を拘束しなくてよし!即刻射殺命令!」
男はそれを聞くとサイレンを鳴らして車を出した。
「クハハハハハ!出雲さん、仕事が早いですねぇ!!」