二


 元旦のイベントを無事に終え、正月三日目を迎えた博多は何時ものように人がごった返していた。

 何時ものように仕事は後輩にまかせ、本田真理子はパイプ椅子に座ってニヤニヤと編み物をしていた。

するとお店に変な女性がやって来た。その女性は全身ヒョウ柄で歳は約四十半ばぐらいに見えた。

「飛んだマリモさんはいるかしら?」

 そんな人はいない、そう思った小川春菜だったが、響きが何となく本田真理子に似ていたので真理子を呼んだ。

「真理子さん指名ですよ、知り合いですか?」