第三章 憧れの先輩
一
大阪での三日間のライブが無事終了し、スタッフ、メンバー、関係者などでドーム近くの居酒屋で打ち上げをやっていた。
毎年恒例の中村螢による乾杯の挨拶で始まった大阪での打ち上げは何時もより盛大だった。
そんな中、金子美月は目の前のビールを一口飲んだだけで、頭を抱えてうなだれていた。
「あれ美月、もう酔ったのか?」
酔うはずがない、スタッフ達に心配されながら、体調が悪いと言ってトイレに向かった美月は鏡を見て溜め息をついた。
一
大阪での三日間のライブが無事終了し、スタッフ、メンバー、関係者などでドーム近くの居酒屋で打ち上げをやっていた。
毎年恒例の中村螢による乾杯の挨拶で始まった大阪での打ち上げは何時もより盛大だった。
そんな中、金子美月は目の前のビールを一口飲んだだけで、頭を抱えてうなだれていた。
「あれ美月、もう酔ったのか?」
酔うはずがない、スタッフ達に心配されながら、体調が悪いと言ってトイレに向かった美月は鏡を見て溜め息をついた。