「ははは…つまりですね〜ハル君のお父さんは、高田さんですよね〜?」

「ええ、前世のですよね?」

「深谷君のですね〜お父さんもですね〜高田さんなんですよね〜ははは…」

何でか背中に、嫌な汗を感じるな〜ははは…

「え…?」

高田さんが笑顔のまま、フリーズしてしまった。

「はぁ…」

「ほほほ…」

あきれた感たっぷりに、深谷少年と先生が僕を見ている…

「あの〜遅かれ早かれ、分かる事じゃないですか?」

「…高田さんが思い出さなければ、問題ありませんけど?」

「…ハルに関して言えば、山形さんが本を書くのを止めれば問題ない…」

先生と深谷少年が身もフタもない事を、たたみかけてきた…

「ははは…それじゃ僕が困るんですけど〜?」

「私は全く困りませんよ〜?」

先生は笑顔で…深谷少年は、重くうなずいて答えた。

「ははは…はは…」

ごもっともです…ね…

「でも…まぁ知っちゃったものは、仕方ないですね〜深谷君」