「…で?」

言葉短めに質問が繰り返えされる…低い声が怖い…

声変わり、まだだよね?君…

「早く言っちゃった方が、楽になりますよ〜?」

「ですよね〜」

戸川・高田ペアが空気を読まず、茶々を入れてきた…

「私が誘導尋問しましょうか?深谷君」

先生は楽しそうに微笑んでいる…

「大丈夫です…で?」

深谷少年は先生の申し出を断ると、再びこちらを見た。

「…実は昨日、二人で打ち上げしてたんだけど…何のかんの盛り上がっちゃってさ〜話はいつの間にか、深谷君のお母さんの話になりまして…」

極力、目を合わせないように話すんだけど、深谷少年の視線が刺さってくる…刺さってるよ〜

「深谷君のお母さんが、どうして出てくるんですかね?先生」

「さ〜?どうしてですかね〜?」

戸川・高田ペアのやり取りが、緊張感をそいでいく…

「…」

「いや〜もしかしたら深谷君のお母さんが、゙セラ゙の可能性があるかな〜何て…」