「まぁいいけどね〜作家だし〜経験は多いに越した事ないしね〜」

「ははは…山形さん、児童文学じゃなかったんですか〜?」

「かんけ〜ありません!大人も子供も…いやむしろ、必須かな〜?」

「本当ですか〜?」

ははは…と陽気に笑うハル君は、酒がだいぶ回っているらしく、今なら何を言っても笑い出すに違いない…

さらに僕はちょっと楽しくなってきて、饒舌さが増し…口がすべっていた…

「…深谷君のお母さんさ〜もしかしたら、セラかな〜って思ってさ〜」

「え〜?セラって、誰ですか?」

「ん〜?深谷君の前世のお母さん」

「へ〜ロイズのお母さんですか…じゃあ、オレの母親も前世のお母さんって可能性もあるって事ですか〜?」

「ん〜それはどうかな〜?結局、陛下はハル君のお父さんになる事も、深谷君のお父さんになる事もなかったしね〜」

「え〜?陛下って、高田さんの事ですよね〜?どうしてオレはともかく、深谷君のお父さんなんですか?」

ハル君はあまり考えが回っていないらしく、ボンヤリと聞いてきた。