一時は、一生あのままだったらどうしようかと、本気で心配して眠れない夜もあったし…

本当にハルや山形さん…先生や高田さんがいてくれて良かった…

長い夏休みだった…な…



「…あ」

「どうしたの?深谷君」

「宿題、まだやってなかった…ハルは終わった?」

「え〜宿題ないでしょ?うちの学校」

「え〜そうなの?うらやましいな〜」

「山形さんは、もう大人なんだから関係ないでしょ〜?」

「ははは、気分気分♪宿題テストとか嫌だったな〜」

「その点、うちの学校は楽でいいよね〜深谷君」

「うん…だけど唯一、読書感想文があるでしょ…」

「あ〜そうだった、そうだった」

ははは…と頭をかきながら、ハルはのんきに笑った。

やってないと、言っているようなものだ…

「何だ〜なら、僕の本の感想書けばいいじゃん」

「え…」

「なるほど…あ〜でも、オレはダメか…課題図書の中から選ばないといけないから」

「へ〜そうなんだ〜」