「懐かしい感じもしますが…」

私がそう言うと、深谷君が嫌そうに顔をしかめました。

「そうですね〜深谷君の件も解決しましたしね〜そろそろ戻りますかね〜」

「ははは…先生、取材の時は、ルドモードでお願いしますね〜全てを把握しているのは、ルドですから〜」

「イースも詳しいと思いますよ〜?あとロイズ」

先生が深谷君に話をふると、顔を反らしました。

「…そろそろ帰ります」

そう言って立ち上がりかけた深谷君の手を、生島君がつかみました。

「え〜まだいいでしょう?」

「…」

困った顔をした深谷君が、どうしようか迷っている姿が微笑ましいです。

「私が車で送りましょうか〜?私もそろそろ帰るので」

先生が、深谷君に申し出ました。

「え〜オレが送るよ、深谷君」

「え〜ハル君、僕を置いて行かないで〜」

山形さんが生島君にすがりつく姿も、微笑ましいです…

「では、山形さんは私が送りましょうかね〜?」

「いやいや〜先生に、そんなお手間を取らせる訳には〜」