ほほほほ…と愉快そうに、口元に手を当てて笑う先生の姿が可愛いらしいです…

「これでやっと、お母さんを安心させられるね、深谷君」

生島君が、お兄さんのような優しい笑みを浮かべて、深谷君に笑いかけました。

「うん…」

深谷君はもう一度、安堵のため息をついて手首にふれると、姿勢を正して座り直しました。

「…ハル、山形さん、高田さん、先生…ありがとうございました…」

何と素晴らしい…!

小学四年生とは思えない、立派な立ちふる舞いに感動してしまいました…

「いいえ〜本当に良かったですね〜?ほほほ…」

戸川先生がそう言うと、ナゼか深谷君の表情が影りました。

「何か先生が言うと、本気に聞こえないから不思議ですよね〜」

山形さんが微妙な顔をして、先生を見ました。

生島君も深谷君を抱き寄せると、言いました。

「これ以上、ルドモードでイジメないでよ、修子ちゃん…マジ、おびえてるし…」

「…」

深谷君は生島君の腕の中で、押し黙っています…