手紙を手に取ると、ソファーに腰かけて目を通してみる…

″深谷君へ お疲れ!良かったら飲んでね。あと家に電話しておいた方が、いーんじゃないかな?電話置いとくから。ハルより″と書かれていた。

自分は電話とコーラを見比べて、ひどくノドが渇いている事を思い出し…迷わずコーラに手を伸ばすと一気に口をつけた。

ノドを炭酸の刺激が通り過ぎて行く…

コーラがこんなに美味しいと感じたのは、初めてなんじゃないかと思うぐらい、美味しかった…

「…はーー」

一息つくと、だいぶ落ち着いてきて頭も回ってきた。

時計を見ると、6時を過ぎていた。

「…心配しているな…きっと…」

家に電話をすると、やはり心配気味な母さんが出た。

図書委員の仕事の手伝いで遅くなるからと、適当なウソをつくと、遅くなるようなら迎えに行くと言われ、説得するのに手間取った。

ちょっと過保護かもしれないな、うちの親は…

そんな事を思いながら残りのコーラを飲み干すと、ソファーに寄りかかった。

窓から夕暮れの涼しい風が入ってきて、自然と目が閉じていく…

今日はなんだか…疲れ…た…