「…六時間後に、もう一度海底に行って…図書館で、もう一度文字の復活の手続きをしてみたいです…」

もう、これしか自分には思いつかない…

でもこのアイデアには、一つ大きな問題があって…

「夜の海底散歩ですか〜?なかなかオツですね〜」

先生が頬に手を当てると、微笑んだ…

気づいていないハズはない…

そのアイデアには、先生達の協力が不可欠だという事を…

いったいどうやって、話を切り出せばいいものか…

「はぁ…」

思わずため息をついてしまった。

「何とかならないの?修子ちゃん」

ハルが真剣な顔をして、先生にたずねた。

「生島君…私は一度も、何ともならないとは言ってませんよ〜?」

「え?!」

自分とハルの声が、重なった。

「そう言えば、言ってないね〜」

「ですね…」

いつの間にか山形さんと、高田さんも話しに加わってきた。

「ほほほ…要は、呪文を覚えている…もしくは書き写していれば、いいという事ですよね〜?深谷君〜」

「はい…」