「あ、じゃあ僕も〜♪」

全く意味もなく山形さんも横から手を伸ばすと、扉にふれた。

登録をしていない二人に対し、扉は何の反応も見せず、うんともすんとも言わなかった。

「はははは…」

ハルと山形さんは肩を組みながら、何がおかしいのか笑い合っている…

「…先生、聞こえますか?」

扉をノックして、先生達が部屋の中にいるかを確認してみた。

すると、しばらくしてから返事が返ってきた。

「はいは〜い、こちら戸川チーム到着しました〜」

「あ、私も無事、中に入れました」

先生の後に、嬉しそうな高田さんの思念が続けて聞こえてきた。

「深谷チーム、深谷君、入室に失敗しました〜よって、しばらく待機してま〜す」

山形さんが陽気に、こちらの状況を説明した。

「了解しました。では、今から文字の復旧作業にかかりますね〜しばらくお待ち下さい」

先生から、そう返事が返ってきた。

「OK〜修子ちゃん」

今度はハルが答えた。