「では、そうゆう事で二手に分かれましょう…深谷君チームは、地下1階の図書室内を経由して出口から出た後、地下5階まで降りて出口扉の前で待機していて下さい…あ、一応、深谷君は、出口から入室出来るか試して下さい」

「分かりました…」

「ではまた後で、お会いしましょう」

先生の指示通り、自分達は二手に分かれると動き出した…




「ねぇ、深谷君…もしかして君が部屋の中に入れないと、やばくない?」

二手に分かれた後、自分達は、地下1階の図書室に入って行くと、そのまま素通りして出口の扉を出た。

そして、ひたすら地下5階を目指す途中、山形さんがこんな事を聞いてきた。

「え?どうゆう事ですか?山形さん」

ハルは訳が分からないようだ…

「ん〜?だって文字を復活出来ても、本が持ち出せないとさぁ…ああ!先生が呪文を覚えてくればいいのか〜」

…そう言われれば、本の貸し出しは可能なのだろうか…?

もし出来ない場合、先生の記憶力に頼るしかない…しかも…