「…あっさり、ゲットですね〜」
先生は図書館の貸し出しカウンターの机に、二つの印鑑を並べた。
一つは地上から持参した王印…もう一つは図書館の館長印だ。
「…で、どうするんですか?戸川先生」
にこやかに、高田さんがたずねた。
「そうですね〜高田さんは、今から私と一緒に下の階へ行って頂けますか?」
王印を高田さんに渡しながら、先生は答えた。
「はい…でも私に、本当に使えるのでしょうか?」
自信なさ気に、高田さんは王印を見つめた。
「…たぶん」
「…やけに間があったね、修子ちゃん…」
ハルが突っ込んだ。
「ほほほ…いえね〜私、早い時期に亡くなっているじゃないですか?だから、フィルからフレアに王位が移った時、王印の継承がどういう形でされたのか分からないんですよね〜」
「…何も…していないと思う…」
自分は何となく、そう呟いていた…
「僕も思い出せないけど、そんな気がするよ…」
山形さんも同じ意見だ。
先生は図書館の貸し出しカウンターの机に、二つの印鑑を並べた。
一つは地上から持参した王印…もう一つは図書館の館長印だ。
「…で、どうするんですか?戸川先生」
にこやかに、高田さんがたずねた。
「そうですね〜高田さんは、今から私と一緒に下の階へ行って頂けますか?」
王印を高田さんに渡しながら、先生は答えた。
「はい…でも私に、本当に使えるのでしょうか?」
自信なさ気に、高田さんは王印を見つめた。
「…たぶん」
「…やけに間があったね、修子ちゃん…」
ハルが突っ込んだ。
「ほほほ…いえね〜私、早い時期に亡くなっているじゃないですか?だから、フィルからフレアに王位が移った時、王印の継承がどういう形でされたのか分からないんですよね〜」
「…何も…していないと思う…」
自分は何となく、そう呟いていた…
「僕も思い出せないけど、そんな気がするよ…」
山形さんも同じ意見だ。