タイムカプセルを掘り起こす作業を終えた後、僕らは用務員室に戻って来ていた。

それから、高田さんが入れてくれたお茶など飲みながら、一息ついていると…急に戸川先生が押し入れを食い入るように見つめたかと思うと、楽しげに双子水晶を埋める場所を提案したのだった…


「修子ちゃん、真面目に考えようよ…日も暮れてきた事だしさぁ…深谷君、時間大丈夫?」

ハル君が頭をかきながら腕時計を見ると、深谷少年にたずねた。

「…もうそろそろ、帰らないと…」

少年は用務員室にある、かけ時計を見ると言った。

時間は六時を回っていた…

「もうそんな時間ですか…明日の準備もありますし、深谷君は帰られた方がいいですね〜」

戸川先生は、いつもの良識ある…?先生に戻って言った。

「んじゃ、オレ送って来ますよ〜」

ハル君がのんびり立ち上がると、深谷少年を促した。

「それがいいですね〜深谷君、後の事は私達に任せて、ゆっくり休んで下さい。親御さんも心配なさっているでしょうし…」