「生島君はですね〜夏休み中、ずっと元カノをほったらかしにしていたのが原因で、フラれてしまったんですよね〜?」

「…」

これ以上ヘコめないぐらいハルはヘコんで、無口になった…

「それは、おかわいそうに…」

高田さんの心のこもったなぐさめが、ナゼか余計にハルの哀れさを誘う…

「そっかそっか〜でもハル君らしくないな〜ハル君、マメそうなのに〜」

山形さんが、もっともなコメントをした。

「…夏休み中、色々それどころじゃなかったし…ケータイ、壊れてるのほっといたから…」

…まさか…

「…ハル…もしかして、あの時、バックにケータイも入ってた?」

「うん、後になって気づいて…すっかり忘れてた…」

「…」

自分は何とも言えず、顔をしかめた…

その場が暗く重いものになりかけた時、山形さんがあわててて、なぐさめの言葉をかけた。

「それはついてなかったね〜ハル君。不可抗力だよ〜残念だけど、その彼女とは縁がなかったんだね〜」

ははは…と明るく笑った。