「はい、かまいませんよ？あれは私がまだ、学生時代の夢でしたね。隣の国に留学していて…そこでルドとイースに、初めて会いましてね〜｣

「へ〜興味深いですね…ぜひ聞かせて…と、いえ、その前に、フレアとロイズがですね…｣

「はい？｣

「オレが、どうかしましたか？｣

「うわっ、ハル君？！元気？！｣

山形さんが小さく飛び上がってふり向くと、玄関に汗だくのハルが立っていた。

「元気ですよ？今日も暑いですね〜｣

「…ハル、どこか走って来たの？｣

「あ〜うん、ちょっと追いかけ回されちゃってね〜｣

「何々？どうしたの？｣

山形さんが、その話に興味を持った。

「それはですね〜生島君の新しい彼女が高嶺の花だから、男子にやっかまれてですね〜｣

ハルの後ろから、白衣姿の戸川先生が現れた。

「戸川先生、お疲れ様です。詳しくその話を聞かせて欲しいな〜｣

「修子ちゃん、ナゼそれを…｣