「そう言えばさっき、戸川先生に会いましたよ。後で来ますって…」

「ああ、そうですか〜あははは…」

「ところで皆さん、お昼はどうなさるおつもりですか?」

「え?ああ、もうそんな時間ですか〜考えてないよね〜?深谷君」

自分は、うなずいて答えた。

「でしたら、冷や麦をゆでますので、ご一緒にいかがですか?」

高田さんは嬉しそうに、すすめてくれた。

「ええ、ぜひ。うれし〜な〜ね〜?深谷君」

「…」

今度は答えずに、高田さんの事を見た。

「?どうしました?深谷君」

「…高田さん、何か思い出しましたか?」

「はい!ええ!思い出しましたよ、夢の中ですけどね。あれが本当にあった事なんて信じられませんね〜」

どうやら、楽しい夢を見たらしい…

「どんな内容か、お聞きしてもいいですか?」

山形さんが身を乗り出して、たずねた。