「…プライバシーの侵害なんで、人の目線の夢を見ないで下さい…」

「ごめんごめん…特技みたいなもんだからさ〜僕がいろいろ見ちゃう前に、深谷君が思い出した記憶を教えてくれたら、きっと見ないと思うよ?」

「…分かりました…思い出した事は、お話します…」

「ありがと♪ご協力感謝するよ」

「…ところで山形さん…ハルには、あの夢で見た事は言わないでもらえますか?」

「うん、そうだね〜了解…じゃあ、高田さんにも口止めしないとね…」

「…思うんですけど、もしかしたら高田さんも、記憶を思い出さないかも…」

「う〜ん…ありえるね…フレアより陛下の方が、重症ってゆ〜か…親子だし、その辺似ちゃうかもね…」

「?私がどうかしましたか?」

「うわっ、高田さん?!お邪魔してます、お疲れ様です!」

山形さんが、分かりやすく動揺して答えた。

高田さんは作業着姿に首からタオルを下げ…麦わら帽子を取りながら、開きっぱなしになっていた玄関から入って来た。