扉の外には数段の短い階段があって、下りたその先にも、もう一枚扉があった。

先生は迷う事なく、その扉を数回ノックすると、扉が静かにスライドして、見慣れた通路へと出る事が出来た。

「良かったです…まだ彼らは、来ていないようですね〜ふふふ…驚くでしょうね〜皆さん…大歓迎しなくては〜」

天使のような笑顔を浮かべて、先生は楽しそうに微笑んだ…

…どんな時でも楽しむ事を忘れない…生まれ変わっても、本質は変わらないようだ…


先生…ハルには黙っておく事にします…

まだ、幻想を先生に見ているようだから…