「…さあ、着きましたよ、ここからは早いですからね〜」

足が床に着地する感覚に、ホッとすると同時に、明かりが床面から点り、辺りの様子が目に飛び込んできた。

「ここは…」

目の前には、円形の大きな通路が真直ぐ横に伸びていた。

青白いほのかな明かりが通路を照らしていたが、かなり長い通路らしく、先がどこまであるのか分からない…

「…では、心の準備はいいですか?行きますよ〜?」

「え?」

先生は自分の事をいきなり抱きかかえると、そばにあった壁をグーで、思い切り叩いたではないか…

゙バン゛という音と共に、何か大きな力が自分達をものすごい勢いで、通路へと押し出した。

「うわぁ?!」

「ひゃっほ〜」

…先生の妙な奇声にドギモを抜かれつつ、自分の身に起こった事を理解しようと、目を必死で見開いた。

どうやら…後ろから水圧で押し出されて自分達は、長くどこまでも続く通路を有無を言わせず、押し流されているようだった。