どんな意味があって、自分にやらせようとしているのか分からないけど、やるしかない…

目線を床に落とし、右足をある程度の高さまで持ち上げると、自分は一気に、かかとを床にふり下ろした。

゙ガツン゛という衝撃が、かかとから伝わった。

思ったよりも痛みはなく、゙ファン゛という何かが発動する音と共に、自分達が立っている床が、一瞬にして消えた。

「?!」

「わぁお〜」

突然の事で驚いている自分をよそに、先生はこの落下を楽しんでいる…

二メートルほどの大きさの円形に作られた、真下に伸びる通路は暗く、いったいどこまで落下しているのか判断がつかない…

「…先生…何で暗いんですか?」

「ほほほほ〜実はまだ作成途中の代物でしてね〜?大丈夫、下へ着いたら明かりがつきますから〜」

まるで、奈落の底に落ちて行く感じだ…

海の中なので、ケガをするという事はないけれど、闇の中へ落ちて行くのは少し恐怖を感じた…