本当の最下層へと続く階段を、先生と一緒に下りて行った。

「…基礎工事で作られた地下6階が、実はそのまま残っていましてね〜この階段はそこに通じています」

全く同じ作りのラセン階段を下りて行くと、今度こそ本当の最下層の床へと降り立った。

右手には、やはり青白く光る扉があり、先生が手をふれると静かに横へと動いて、6階のフロアが現れた。

中は上と同じ作りで明るかったが、内装は何一つない壁がむき出しの空間で、部屋がやたらと広く感じられた。

「広いですね〜急ぎましょうか?時間があまりありませんし」

「はい…」

先生は部屋の中へ入って行くと、ほぼ中央の辺りで立ち止まった。

「…これから、どうするんですか?」

「ふふふ…」

その笑顔に寒気を感じたのは、気のせいだろうか…

「このシステムを作ったのは、イースでしてね〜魔法を使えない陛下や自分の事を考えて、仕組みはシンプルにしたようですよ〜」

「…」