「すいませんでした、うっかりしてて…大丈夫です、ちょうど着いたみたいですし」

地上と違ってケガをする事はなく、海水がクッションの役割をしてくれたおかげで、私の体は階段の踊り場に着地していました。

ペタンと、しりもちを着いてしまった私の体を高田さんは、いとも簡単に持ち上げると立たせてくれました。

「大丈夫でしたか?」

「ええ、ありがとうございます…」

「いいえ、ご無事で何よりです…お二人の姿が見えないようですが、ここが…?」

「ええ…生島君達は、先に中に入ったようですね〜」

私と高田さんはボンヤリと、ほのかに青く光る扉を見つめました。



図書館に入る方法は簡単で、扉に手をかざすと音もなく扉は横にスライドして行きました。

「これは…素晴らしい…」

高田さんの口から、感嘆の声がもれました。

私も感動のあまり言葉を失い、目の前に広がっている広大な図書館に見入りました…