「…この本には、こことそっくりな建物が出て来ます…その建物は、ある研究のために建てられた研究所で、魔法によって地上と海底を行ったり来たり出来るように、作られたようです…」
「なるほど…という事は、地上に戻る方法があるって事だよね?」
「うん…その話の中で主人公達は、ある呪文を使ってました…さっき自分が出て来た辺りから、向こうへ行けるようです。ただ…残念ながら、その呪文はたぶん、書いてなかったと…思う…」
「…たぶん?」
「…さっきから、思い出そうとしているのに…出てこない…その呪文が分かれば一番手っ取り早く、もとの世界に帰れる…はず…」
「そっかー残念。そんな便利なものがあれば、行ったり来たり出来るのにね…で?深谷君は、別の方法を知っているのかな?」
「…かなり、カケになるけど…」
「話を聞きましょ…可能性があるなら、試したいしね」
ハルはそう言うと、穏やかに笑った。
「その話の中に、地上の王子が出て来るんだけど…」
「あーちょっと待って、その本って一体どんなストーリーなの?」
自分は、かいつまんで内容を話す事にした。
「なるほど…という事は、地上に戻る方法があるって事だよね?」
「うん…その話の中で主人公達は、ある呪文を使ってました…さっき自分が出て来た辺りから、向こうへ行けるようです。ただ…残念ながら、その呪文はたぶん、書いてなかったと…思う…」
「…たぶん?」
「…さっきから、思い出そうとしているのに…出てこない…その呪文が分かれば一番手っ取り早く、もとの世界に帰れる…はず…」
「そっかー残念。そんな便利なものがあれば、行ったり来たり出来るのにね…で?深谷君は、別の方法を知っているのかな?」
「…かなり、カケになるけど…」
「話を聞きましょ…可能性があるなら、試したいしね」
ハルはそう言うと、穏やかに笑った。
「その話の中に、地上の王子が出て来るんだけど…」
「あーちょっと待って、その本って一体どんなストーリーなの?」
自分は、かいつまんで内容を話す事にした。