夕食後の仮眠から目覚めた進弥は、壁際にある机の上で二台のノートパソコンを立ち上げ、早速調査を開始した。

 昼の間に調べた掲示板の過去ログからは、予想通りあいつの書き込みは一切出て来なかった。
 進弥もかつては一時間くらい経ったら自分の書き込みを削除していたので、あいつも同じように削除しているのだろう。

 ただ、周りの反応から、課長が言っていたように、クリスマスに何かをやらかそうとしている事は分かった。
 詳しい事は本人が現れるのを待つしかなさそうだ。

 時々更新ボタンを押しながら掲示板の記事を眺めていると、部屋の扉がノックされた。

 時刻はもうすぐ深夜0時になろうとしている。
 真純はいつも十一時には布団に入るので、こんな時間に起きているのは珍しい。

 返事をすると、扉の隙間から真純が顔を覗かせた。


「どうしたの?」
「気になって眠れないから、夜食持ってきた」
「え? 真純さんが夜食なの?」