「ほらっここが体育館っ」
あたしの暗い気持ちを一蹴するかのような真梨さんの声で、顔をあげた。
真梨さんが自慢げな様子なのも当然っていうぐらい大きくてすっごくキレイな造りだった。
「優斗たちは2階でやってるよ」
ぐいぐいと引っ張られるまま2階にあがって、ドアから覗き込むと……
そこにはあたしの知らない優斗くんがいた。
「パスパスッ!」
「ナイッショー」
「くっそぉ〜〜…」
優斗くんの背中はもうびっしょりで、額にも汗が輝いてた。
シュートしたかと思ったらもう走ってて、またジャンプしてボールをもらってて…
体育の授業でちょっとやったことあるぐらいのあたしはどのプレイがどれぐらいすごいのかはイマイチわかんないけど、とにかく優斗くんが一生懸命なのは伝わってきた。
常にボールを追ってて、でもまわりはちゃんと見えてて、笑ってるわけじゃないのに楽しんでるって感じがすっごく伝わってくる。
あたしはまた優斗くんのことを好きになった。
あたしの暗い気持ちを一蹴するかのような真梨さんの声で、顔をあげた。
真梨さんが自慢げな様子なのも当然っていうぐらい大きくてすっごくキレイな造りだった。
「優斗たちは2階でやってるよ」
ぐいぐいと引っ張られるまま2階にあがって、ドアから覗き込むと……
そこにはあたしの知らない優斗くんがいた。
「パスパスッ!」
「ナイッショー」
「くっそぉ〜〜…」
優斗くんの背中はもうびっしょりで、額にも汗が輝いてた。
シュートしたかと思ったらもう走ってて、またジャンプしてボールをもらってて…
体育の授業でちょっとやったことあるぐらいのあたしはどのプレイがどれぐらいすごいのかはイマイチわかんないけど、とにかく優斗くんが一生懸命なのは伝わってきた。
常にボールを追ってて、でもまわりはちゃんと見えてて、笑ってるわけじゃないのに楽しんでるって感じがすっごく伝わってくる。
あたしはまた優斗くんのことを好きになった。