「ありがとうございましたー」
やたらと愛想のいいウエイトレスのお姉さんに見送られて、私と桜は店を後にした。
黄色いじゅうたんの上を歩いてると、心が落ち着いてくる。
色んなことを忘れて無心になれるのは、こうやって遠くまで続く並木道を歩いてるときかもしれない。
「はい葵ちゃんっ」
差し出された銀杏の葉。
下の方は緑で先に向かってだんだんとグラデーションになっていて、とてもキレイ。
「桜ね銀杏の葉っぱってすごく好きなのっ。色もそうだけどたてにいっぱい線が入ってるでしょ?なんとなくだけどこれ見てると落ち着くんだぁ…」
正直ちょっとビックリ。桜も私と同じように銀杏を好きだなんて今まで言ったことなかったから。
“おそろい”かぁ…
その銀杏の葉を手帳に大切に挟むと、桜が嬉しそうな顔をしていた。
「桜はやっぱり優しいね」
私が言うとさらに嬉しそうに笑う桜。
「葵ちゃんの方が優しいよっ」
「桜の方が優しいって」
「葵ちゃんだってばぁ」
お互いに何やってるんだろう。
ほんと変わんないなぁ桜と私…
私たちはどちらともなく手を繋いで、長い長い並木道をゆっくり歩いていった。
やたらと愛想のいいウエイトレスのお姉さんに見送られて、私と桜は店を後にした。
黄色いじゅうたんの上を歩いてると、心が落ち着いてくる。
色んなことを忘れて無心になれるのは、こうやって遠くまで続く並木道を歩いてるときかもしれない。
「はい葵ちゃんっ」
差し出された銀杏の葉。
下の方は緑で先に向かってだんだんとグラデーションになっていて、とてもキレイ。
「桜ね銀杏の葉っぱってすごく好きなのっ。色もそうだけどたてにいっぱい線が入ってるでしょ?なんとなくだけどこれ見てると落ち着くんだぁ…」
正直ちょっとビックリ。桜も私と同じように銀杏を好きだなんて今まで言ったことなかったから。
“おそろい”かぁ…
その銀杏の葉を手帳に大切に挟むと、桜が嬉しそうな顔をしていた。
「桜はやっぱり優しいね」
私が言うとさらに嬉しそうに笑う桜。
「葵ちゃんの方が優しいよっ」
「桜の方が優しいって」
「葵ちゃんだってばぁ」
お互いに何やってるんだろう。
ほんと変わんないなぁ桜と私…
私たちはどちらともなく手を繋いで、長い長い並木道をゆっくり歩いていった。