「運んでやったんだから
ありがとうぐらい言えよ」



なにこいつ..
何様のつもり


「頼んでないし!
てか、あんた授業中じゃなかったの?」


たしかあの時あいつは教室にいた
わざわざ外まで来たの...?


「あー、あの時さぼってた」


バカなのこいつは...
でも一応お礼言っといたほうがいいよね、


「あ、ありがと...」


私は小さな声で言った


「んー?声小さくて聞こえないんだけど」


こ、こいつーーーー
絶対聞こえてるはずなのに...



「なんでもない!!」


「うそ。どういたしまして」


あいつは優しく微笑んだ


ドキッ