入学式はギリギリセーフだった。 
 
私たちはイスに座った。 
 
「間に合ったね」 
 
翠が小声で言った。 
 
「そうだね」 
 
私も小声で言い返した。 
 
校長先生の話が長いのであくびをしながら回りを見渡した。 
 
げっ!!裕輔がいる!!最悪ぅ・・・ 
 
突然裕輔が後ろを向いたので思わず目をそらしてしまった。 
 
裕輔の顔がムスッとしている。  
 
いつの間にか校長先生の話は終わり入学式が終わろうとしている。 
 
私は立ち上がろうとしたその時腕をつかまれた。 
 
先生らしき人が 
 
「スカート」 
 
と言うのでスカートを見た。
  
「はい?」 
 
「スカートが短いですよ!直してくださいね!!」 
 
短くないと思うんだけど・・・・・ 
 
だったら翠の方が短いじゃん!!