「ハアハア・・・」 
 
息を吐きながら階段を駆け上がる。 
 
屋上の大きいドアを開けた。  
 
えっと・・・アキラは・・・あっ!アキラのカバンだ! 
 
アキラのカバンはすぐに分かる。 
 
『これは須々木 アキラのだ!触ったらぶっとばす!!』 
 
そう大きく書いてあるからだ。 
 
カバンがあそこにあるから・・・アキラは裏かな? 
 
しめしめ・・・脅かしてやろ~っと!! 
 
私は裏に回り込む、と言ってもアキラから見えない程度にだ。