「ふーんお前そういうの好きだなー」 
 
アキラと言う人は厭きれた顔をした。 
 
「キミは?」 
 
「私?」 
 
私は首を傾けた。 
 
「そう、かわいいね名前なんて言うの?」 
 
かっ・・・かわいいって!? 
 
「かわいいって私が?」 
 
「そうだけど?」 
 
顔が真っ赤になった。 
 
顔から火が出るというのはこの事だ。 
 
「橘 夕美です・・・・」 
 
私は下を向きながら言った。 
 
「俺は須々木 アキラ!!よろしくな!!」 
 
サッと手を出してきた。 
 
「よ・・・よろしく」 
 
私はおずおずと手を出し握手をした。