ざわざわ…
病院についた。
今日は平日だってのに、結構混んでるんだな

やっぱ、インフル流行ってるからか?

「うお、あのナース超キレーじゃん!」
美人ナースのいる受付に寄る
他の受付の方が空いてたんだけどな(笑)

「今日は。ここに名前どうぞ!」

「あ、はい。巫……哀…斗っと」

超チャラ字、これ読めんのかな?

「はい、巫さんですね」

お、読めた(笑)

「では、名前を呼ばれるまで8番の部屋の前で待っててください」

8番か…っていちばん遠い

「あ、はい」


あの椅子に座ってればいいのか。

緑の椅子に腰掛ける。

すると、隣に座っていた老人に話しかけられた

「こんにちは。風邪ですか…?」

「あ、こんにちは。はい風邪っすね」

老人は微笑んで
「気を付けてね。私みたいに病気になったらだめだよ。」

「病気なんですか?」
驚いた
だって、凄く元気そうだったから

「糖尿病だよ…下手するとしんじゃうからねぇ…ふふふ」
老人はまるで他人事のように笑った。

笑ってていいのかよ

「あの…」

俺は声をかけようとした。

だが

「巫さーん」

というナースの声で消し去られた。